株式会社昭文社は、2011年1月25日から、『日本海洋地図』を発売している。
今回発売する『日本海洋地図』は、日本近海の起伏を海底地形データをもとに忠実に再現してひとつの図に収録した、日本の陸地と海底の様子がひとめでわかるというもの。
主な海底地形の名称も記載されており、一般にはあまりしられていない海底地形の名称、曜日、植物、齢(よわい)、歳月(旧暦の月名)、天体(月の満ち欠け)などのモチーフからとったユニークな名称も確認できる。
なお、『総図 日本海洋地図』の定価は、840円(本体800円+税)で、『スクリーン 日本海洋地図』の定価は、950円(本体905円+税)とのこと。
「総図」、「スクリーン」版とも掲載内容は同じであるが、「総図」は、折りたたみ型、「スクリーン」版は、紙をコーティングした筒状での販売となっている。
海底には陸地と同じように山(海山)や谷(海底谷)、盆地(海盆)、丘(海丘)などの様々な地形が存在し、特に日本近海には、大海溝をはじめとして起伏に富んだ様々な海底地形が広がっているが、海底の詳細な地形までも示して、ひとつの図に収録した日本地図はほとんどなかった。
月の表面を見れば一目瞭然。海の底にも海水が覆い隠してきた天体としての地球の成り立ちからの歴史がある。見えざることでのロマンをかきたてる効果も必要とは思えるが、「島国」を眼で実感するのも悪くない。
株式会社昭文社リリース