卑弥呼は3人いた、継承されたその名称
「たま旅」それは、魂を求める旅、スピリチャル・トラベルをいう。その第一弾は、霊能者として日本史の最初に名を残す卑弥呼の葬られた墓はここだ、と言った男の展覧会を案内する。
「卑弥呼(ヒミコ)とは、『日の御子』のことであり、太陽の妻として君臨する女王の位階名だ」
「少なくとも3人の日の御子がいた。支配者の位を示す名称であり代々、継承された」
平原弥生墳出土の「国宝・内行花文鏡」 展示中の銅鏡をのぞけば、卑弥呼の幻を見るかもしれない。と、卑弥呼論をぶち上げたのが、遠慮会釈ない学界への批判を行った所から「ケンカ大六」とも呼ばれた在野の学者・原田大六だ。
最大の大青銅鏡とともに平原弥生墳に眠っていた卑弥呼
原田の最大の功績は、昭和40年(1965)に取り組んだ福岡県糸島市の平原弥生墳の発掘調査だ。この弥生時代の王墓から、直径46.5センチという、日本最大の大青銅鏡4面を含む、銅鏡39面が無数の破片の状態で出土した。
原田は、この平原弥生墳に眠るものこそ、初代・卑弥呼なのだ、とした。
考古学界を彗星のごとく駆け抜けた原田は昭和60年(1985)に永眠するが、その偉業を回顧する展覧会が福岡県糸島市の伊都国歴史博物館で開催されている。
訪ねれば、卑弥呼3代の息吹を原田の案内で感じる「たま旅」となる。
糸島平野の田園風景に建つ伊都国歴史博物館【伊都国歴史博物館 平成22年度秋季特別展】
〜 昭和を駆けた考古学者 〜
「原田大六-伊都国にロマンを求めた男」
平成22年10月9日(土曜日)~11月23日(祝日)
《休館日》
月曜日
(月曜が祭日の場合は翌平日休館。11月22日は臨時開館)
《入館料》
大人300円 小中高校生200円
《問い合わせ》
伊都国歴史博物館 Tel:092-322-7083
伊都国歴史博物館