国立美術館5館が協力して行う合同展
東京国立近代美術館では、「No Museum, No Life? これからの美術館事典」が、6月16日から9月13日まで開催される。
国立美術館である、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館の5館が協力して行う合同展で、2010年の「陰翳礼讃」展(国立新美術館)に続き2度目の開催。
幅広い5館のコレクションから、ルノワール、ロダン、マルセル・デュシャンや岸田劉生などの作品はもちろん、紀元前から現代、西洋から東洋までの幅広い時代と地域の作品約170点を厳選して紹介する。
美術館そのものをテーマに、事典に見立てたAからZまでの36のキーワードで構成
同展は、美術館そのものをテーマとし展覧会で、美術館の構造や機能から着想を得たAからZまでの36のキーワードに基づいて構成。これらのキーワードに沿って、事典を思わせる空間構成の中で、作品はもちろん美術館の設備や活動、そこに集う人々まで多面的に美術館そのものを紹介する。
会場構成はトラフ建築設計事務所、グラフィック・デザインはデザイナーneucitora 刈谷悠三さんによるもの。展覧会場に足を踏み入れると、さながら美術館をテーマとした巨大な事典の中を歩くような体験をすることができ、いつもとは一味違った趣向で、知的好奇心を刺激するとともに新しい美術体験ができるという。
関連イベントとして、ギャラリートーク(6月26日、7月11日、8月28日)や、「MOMATサマーフェス(仮称)」(7月31日~8月2日)が開催予定となっている。

東京国立近代美術館 「No Museum, No Life? これからの美術館事典」
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/no-museum-no-life/