幸稲荷神社の祭典にあたり奉納される祭礼囃子
秋田県鹿角市では、「花輪ばやし」が、JR鹿角花輪駅前ほかで、8月19日・20日の2日間開催される。
花輪通総鎮守として近郷の厚い信仰をあつめてきた花輪の産土神、幸稲荷神社の祭典にあたり奉納される祭礼囃子で、2014年3月には「花輪祭の屋台行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
見どころは「駅前行事」と「朝詰め」のパレードと演奏
花輪の幸稲荷神社の祭典は、お盆明けの8月16日、本殿から、神官、氏子総代に守られたお御輿が、大太鼓を従えて町内を一巡りして「御旅所」に安置されることから始まり、20日に本殿へ還幸されるまでの5日間行われる。
「花輪ばやし」は、その中の19日・20日の両日、提灯、造花、幕、簾などで飾った各町内の屋台が運行し、囃子が奉納される伝統行事。舟場元町、舟場町、新田町、六日町、谷地田町、大町、旭町、新町、横丁、組丁の10町内の屋台が参加して実施される。
祭りの見どころは、全町内揃い踏み円陣を組みお囃子の共演などを行う「駅前行事」(19日19:50~21:15、20日20:40~21:30)、20日未明に行われる「朝詰め」のパレード(稲村橋到着 2:15~2:40)、 産土神様へ各町内が奉納曲を演奏する「枡形行事」(2:55~ 4:00)。
屋台演奏の際の楽器は、中太鼓2、打太鼓8、横笛3、三味線2、摺り鉦1で構成。伝承されている囃子は、代表的な曲である「本屋台ばやし」や、「二本滝」「霧ばやし」「宇現響」など13曲となっている。

「花輪ばやし」 公式サイト
http://hanawabayashi.jp/