クライマックスは、翌早暁にかけて繰り広げられる蘇民袋の争奪戦
“裸の男と炎のまつり”「黒石寺蘇民祭」が、黒石寺(岩手県奥州市水沢区黒石町)で、2月25日(22:00~翌早暁7:00頃)に開催される。
災厄を払い、五穀豊穣を願う裸参りに始まり、柴燈木登、別当登、鬼子登と夜を徹して行われる祭り。クライマックスは、翌早暁にかけて繰り広げられる蘇民袋の争奪戦で、厳寒をものともせず裸の男たちのエネルギーが激しくぶつかり合う。
1000年以上の歴史を持つと言われる裸祭り
蘇民祭は、1000年以上の歴史を持つと言われる日本各地に伝わる裸祭りで、「岩手の蘇民祭」は、記録保存のために国指定無形民俗文化財となっている。黒石寺の場合は蘇民将来の護符を奪い合う形態をとっており、祭日は旧正月7日から翌日早暁にかけて古式通りに行われる。
行事内容は、「裸参り(夏参り又は祈願祭とも言う)」(22:00~)、「柴燈木登り(ひたきのぼり)」(23:30~)、「別当登(べっとうのぼり)」(2:00~)、「鬼子登(おにごのぼり)」(4:00~)、「蘇民袋争奪戦」(5:00頃から)。
「蘇民袋争奪戦」では、裸の男たちが袋の争奪戦を繰り広げ、境内の外になだれ出て、明け方まで2時間余りも激しい取り合いを続ける。最終的には袋の首の部分を握っていたものが取主(とりぬし)となって争奪戦は終了する。

妙見山黒石寺 公式サイト
http://kokusekiji.e-tera.jp/