ひとまず1年間のみ
日本は世界的に見ても映画料金が高いことで有名だ。全国的に見て、大人1枚のチケット平均価格は1800円前後。米国、欧州などでは500円前後が相場であり、割引デーなどが適用されれば更に安くなる。そんな中、東宝の高井社長が試験的に映画料金引き下げを実施するようだ。
27日、同社長は東京都内で開かれた日本映画製作者連盟の会見に参加。シネマコンプレックス(複合映画館)最大手のTOHOシネマズが今月発表した一部施設での映画料金引き下げについて、「(引き下げはまだ一部のみであり)全国導入は未定」とコメントを表明した。
尚、同社発表によると、TOHOシネマズは4月から1年間、6施設で18歳以上が現行より300円安い1500円に、18歳未満を1000円とする料金体系を試験導入する見込み。一部事情通は「もちろん映画ファンにとっては朗報だが、料金を安くすればビジネスが成立する訳でもないのでは」と今回の値下げに触れ、「飲食やグッズ販売の強化や3D作品の差別化など、包括的なビジネススタイルを確立する必要がありそう」と語る。