浮世絵の名品を日本国内および世界各地から結集
写楽や歌麿、北斎、広重など、教科書で見たことがある有名作品が集結し“あなたの見たい浮世絵に出会える”「大浮世絵展」(主催:国際浮世絵学会、読売新聞社ほか)が、江戸東京博物館(東京都墨田区)で、3月2日まで開催中。
同展は、「国際浮世絵学会」の創立50周年を記念して、浮世絵の名品を日本国内および世界各地から一堂に集めたもの。誰もが1度は目にしたことのある代表的な作品約440点により、浮世絵の全史を見ることができる。江戸東京博物館に続き、3月11日より名古屋市博物館、5月16日より山口県立美術館にて開催予定となっている。
浮世絵の“教科書”、“国際選抜”となる展覧会
「大浮世絵展」は、浮世絵の誕生期から昭和まで、浮世絵の多種多様なジャンルを紹介。ロンドンの大英博物館、パリのギメ東洋美術館など海外美術館のほか、国内のコレクション約50か所から、「国際選抜」の有名作品が集まる、まさに浮世絵の“教科書”、“国際選抜”となる展覧会。
展覧会の構成は、第1章「浮世絵前夜」、第2章「浮世絵のあけぼの」、第3章「錦絵の誕生」、第4章「浮世絵の黄金期」、第5章「浮世絵のさらなる展開」、第6章「新たなるステージへ」。江戸時代前期(17世紀)から、幕末~近代(19世紀後半~20世紀)に至る作品を網羅。
江戸時代初期の風俗図屏風を筆頭に、菱川師宣の初期浮世絵から、歌麿・写楽が登場した「黄金期」、北斎・広重・国芳が活躍した「展開期」、そして文明開化に沸く明治時代の新聞錦絵、橋口五葉が描いたモダンな女性まで、時代を追って紹介される。
世界で愛される日本の伝統美“浮世絵”の全貌とその魅力を再認識する、見逃せない展覧会となっている。

「大浮世絵展」 公式サイト
http://ukiyo-e2014.com/index.html