坂本龍馬を主人公にして、幕末史をふり返る
京都国立博物館では、「没後150年 坂本龍馬」展が、平成知新館で、10月15日から11月27日まで開催される。
京都で亡くなっておよそ150年の幕末の志士坂本龍馬を主人公にして、幕末史をふり返る特別展覧会で、龍馬直筆の手紙や遺品、この十年に進展した龍馬研究の現状について紹介。さらに、幕末の京都を描いた当時の瓦版や錦絵、絵巻物などの絵画作品を通して、ビジュアル面からも龍馬の生きた幕末という時代に迫る。
龍馬の手紙に焦点をあて、その面白さをわかりやすく展示
展示構成は、「一章 龍馬の生まれ育った時代」「二章 土佐脱藩と海軍修行」「三章 龍馬の手紙を読む」「四章 龍馬の遺品」「五章 薩長同盟から大政奉還-そして龍馬の死-」「六章 瓦版・錦絵からみた幕末維新」「七章 美術工芸からみた幕末維新-近世絵画・刀・甲冑-」。
龍馬の直筆の手紙では、龍馬のユーモア、率直さ、家族への愛情などがよく表れている姉の坂本乙女へ宛てた手紙や、大政奉還間近の緊迫感を伝える兄の坂本権平への手紙、また、近年発見された「越行の記」などを展示。
また、昨年北海道で再発見された龍馬佩用の脇差を、京都国立博物館所蔵の二口の刀と共に展示。龍馬の遺品として有名な血染めの掛け軸や屏風、坂本家の家紋入りの紋服、土佐でもらった小栗流の剣術免状、近江屋で使った海獣葡萄鏡などを紹介。いま最も人気のある歴史上の人物のひとり坂本龍馬の魅力をひもとく。
同展は、長崎歴史文化博物館(2016年12月17日~2017年2月5日)、東京都江戸東京博物館(2017年4月29日~6月18日)、静岡市美術館(2017年7月1日~8月27日)に巡回予定となっている。

京都国立博物館 「特別展覧会/没後150年 坂本龍馬」
http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/index.html