国指定文化財の華麗な屋台が市街地を巡行
飛騨の山里を華麗に彩る、「秋の高山祭(八幡祭)」が、岐阜県高山市の櫻山八幡宮で、10月9日・10日の2日間開催される。
高山祭は、春4月に行われる日枝神社の山王祭と、秋10月に行われる八幡神社の八幡祭の総称で、いずれも10数基ずつの華麗な屋台が、鶏頭楽や獅子舞などを伴って巡行。
高山祭屋台23基は、国指定有形民俗文化財に、また屋台行事は、祭り屋台を用いた祭礼行事の代表的なもののひとつとして国指定無形民俗文化財に指定されている。
屋台の灯火が闇夜に映える宵祭
主な行事予定は、9日、屋台曳き揃え(9:00~16:00/表参道)、からくり奉納(12:00、15:00/八幡宮境内)、御神幸(13:00~15:00/八幡宮~市街地)、屋台曳き廻し(13:30~16:00/市街地)、宵祭(18:00~2100/表参道~下二之町~安川通り~下一之町)。
10日、御神幸(8:30~11:30/八幡宮~お旅所)、屋台曳き揃え(9:00~16:00/表参道)、からくり奉納(11:00、15:00/八幡宮境内)、御神幸(13:30~16:00/お旅所~八幡宮)。
9日・10日の屋台曳き揃えでは、八幡祭の屋台11台が曳き揃えられ、布袋台は八幡宮境内に、他の屋台は表参道に登場。屋台を彩る彫刻や見送幕、透かし金具など豪華な意匠を鑑賞できる。
9日の屋台曳き廻しでは、4台の屋台が街を巡り、4台のうち神楽台・鳳凰台は毎年登場。残る2台は布袋台を除く屋台から交代で参加。平成28年は神楽台・鳳凰台に加え、神馬台・豊明台が登場し動く屋台の美しさや構造の特長がお披露目される。
9日の宵祭は、それぞれ100個もの提灯を灯した屋台が街を巡り、伝統の曳き別れ歌「高い山」を歌いながら、各屋台蔵へと戻る。ゆらゆら揺れる灯りが闇夜に映え、秋の情感をかきたて、高山祭のクライマックスとなっている。

高山市 「高山市観光情報/秋の高山祭」
http://kankou.city.takayama.lg.jp/2000002/2000024/2000193.html櫻山八幡宮 公式サイト
http://www.hidahachimangu.jp/index.html