御影堂の鑑真和上の厨子が開かれ東山魁夷の障壁画も特別公開
唐招提寺(奈良市五条町)では、「御影堂特別公開」が、6月5日から6月7日(9:00~16:00)の3日間開催される。
開山忌にあわせて御影堂の鑑真和上の厨子が開かれ、それに合わせ東山魁夷画伯奉納の障壁画も特別公開される。
わが国に現存する最古の肖像彫刻
唐招提寺は、唐の高僧鑑真が聖武天皇に招かれ、12年もの間、幾度にも及ぶ苦難の末に来日を果たしたのち、天平宝字3(759)年、新田部親王の旧邸を賜り創建した寺院で、境内には金堂、講堂(いずれも国宝)をはじめとする伽藍が立ち並び、また、天平彫刻の傑作も数多く安置されている。
なかでも特別公開となる御影堂の鑑真和上像(国宝)は、わが国に現存する最古の肖像彫刻で、晩年をむかえた鑑真和上の深い精神性を感じさせる。鑑真和上円寂から1250年になる平成25年には、その姿を写した「御身代わり像」がつくられ、開山堂で毎日参拝することができる。
開山忌では、6月5日・6日に「開山忌舎利会」が催され、5日9:00から御影堂宸殿にて一山の僧侶による読経のなか、茶道藪内流家元紹智宗匠による献香、献茶が、16:00からは講堂で御宿忌法要が行われ、命日である6日には、13:00から講堂で舎利会御諱法要が行われる。

唐招提寺 公式サイト
http://www.toshodaiji.jp/index.html