レオナルドの失われた「アンギアーリの戦い」に関する作品・資料が一堂に集結
東京富士美術館(東京都八王子市)では、「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展~日本初公開『タヴォラ・ドーリア』の謎~」が、5月26日から8月9日まで開催される。
「アンギアーリの戦い」は、フィレンツェのシニョリーア宮殿(現ヴェッキオ宮殿)の大評議会広間(現在の「五百人広間」)を飾るレオナルド・ダ・ヴィンチの未完の大壁画制作計画で、同展は、「アンギアーリの戦い」に関する初の企画展。イタリア美術史上の一大エピソードであるレオナルドの失われた「アンギアーリの戦い」に関する作品・資料が一堂に集結する。
レオナルドとミケランジェロの2大巨匠の共演を演出
同展の中心をなす作品は、失われたレオナルドの壁画の中心部分をなす激烈な「軍旗争奪」の戦闘場面を描いた、「タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)」として知られる16世紀の油彩画。
またこの一連の装飾計画はレオナルドとミケランジェロが戦闘画において競演を演じたエピソードでも有名で、レオナルドの壁画と同じ広間に描かれるはずだった壁画「カッシナの戦い」の原寸大下絵を模写した16世紀の板絵出品され、いずれも原作が失われた2大巨匠の壁画が、500年の時を超えてならびあう。
同展は、京都(2015年8月22日~11月23日/京都文化博物館)、仙台(2016年3月19日~/5月29日/宮城県美術館)を巡回予定となっている。

東京富士美術館 「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」 特設サイト
http://www.fujibi.or.jp/anghiari.html