美食の道をきわめた魯山人の世界観を体感
京都国立近代美術館では、「和食(WASHOKU)」のユネスコ無形文化遺産登録を記念して、「北大路魯山人の美 和食の天才」を、6月19日から8月16日まで開催する。
書や篆刻、料理、そして陶芸など多彩なジャンルで活躍し、美食の道をきわめた存在として広く親しまれている異才の芸術家魯山人の陶芸・絵画・漆芸・書作品などを中心に紹介。
さらに、京都の料亭の協力により現代の写真家が新しい視点でとらえた写真・映像を織り交ぜた構成で、美を味わう姿勢を貫いた魯山人の世界観が体感できる。
魯山人作品のなかから厳選された約120点の名品を展示
同展では、国内の美術館や魯山人とゆかりの深い料亭、個人所蔵家の手元で大切に保管されてきた魯山人作品のなかから厳選された約120点の名品を展示。
京都の3つの料亭(瓢亭、菊乃井、京都吉兆)の協力を得て、現代日本の写真家(上田義彦、広川泰士、蓮井幹生)が撮り下ろした映像・写真による空間演出や、銀座久兵衛の協力により、主人の板前が実際に握り、接客する様子を俯瞰で撮影した映像を用いたインスタレーションも楽しめる。
また、今回の展覧会のための撮影に協力した3つの料亭の主人を招いてのトークセッション「京料理と魯山人」(6月20日)などのイベントも予定されている。

「北大路魯山人の美 和食の天才展」特設サイト
http://kitaoji-rosanjin.jp/wordpress-kitaoji/installation