豊作を祈願する、八戸を代表する民俗芸能
青森県八戸地方に春を呼ぶ伝統行事「八戸えんぶり」が、八戸市中心街ほか市内各所で、2月17日から20日までの4日間開催される。
「えんぶり」は、初春(小正月)の祝いに、田植え等田作りの順風満帆、豊作の様を前もって演じみせる田植え踊りの一種で、太夫と呼ばれる舞手が馬の頭を象った華やかな烏帽子を被り、頭を大きく振る独特の舞が大きな特徴で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
種まきから稲刈りまでの稲作を表現
「えんぶり」は、太夫と呼ばれる舞手が3人あるいは5人と、笛、太鼓、手平鉦、歌い手など総勢20~30人で組を構成。「えんぶり」を舞うことを「えんぶり摺(す)り」といい、「摺りはじめ」「中の摺り」「摺り納め」と、種まきから稲刈りまでの稲作を、3演目で表現。
合間には、「松の舞」「えびす舞」「えんこえんこ」「大黒舞」などの祝福芸が行われるほか、最後に、大事な 畦(くろ)から水が漏れないようにと、呪文の言葉を唱える「畦留め(くろどめ)」で終わる。
主な行事予定は、2月17日の早朝、八戸市と周辺の町から集まった30組を越える「えんぶり組」が八戸市長者山の新羅神社にて奉納(7:00~)。その後、えんぶり行列(10:00鍛冶町出発)、一斉摺り(10:40~11:20/十三日町など)、御前えんぶり(12:15~/八戸市庁前市民広場)。
えんぶり公演(17日・18日13:00~15:30/八戸市公会堂)、お庭えんぶり(17日~20日16:00~、18:00~、20:00~/更上閣)、かがり火えんぶり(17日~20日18:00~、19:00~、20:00~、18日は18:00~、19:30~/八戸市庁前市民広場)などとなっている。

八戸観光コンベンション協会 「八戸えんぶり」
http://www.hachinohe-cb.jp/enburi/index.html八戸市 「八戸えんぶり」
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/index.cfm/27,0,91,474,html