オートクチュールの歴史をたどる一大ファッション史
オートクチュールの始まりから現代に至る歴史を概観する展覧会、「PARIS オートクチュール 世界に一つだけの服」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館で、3月4日から5月22日まで開催される。
19世紀後半のパリで誕生し、パリ・クチュール組合の承認する数少ないブランドにより、顧客の注文に合わせてデザイナー主導で仕立てられる、高級服のオートクチュール。その歴史をたどる一大ファッション史で、ドレス、小物、デザイン画、写真など合わせておよそ130点により紹介する。
時代を映し出す美しいシルエットと世界最高峰の職人技
同展は、パリ・モードの殿堂、ガリエラ宮パリ市立モード美術館館長オリヴィエ・サイヤール氏監修のもと、2013年にパリ市庁舎で開催され、好評を博した展覧会「Paris Haute Couture」を再構成したもの。
“第1章:オートクチュールの発明 19世紀”、“第2章:コルセットの終焉から「狂乱の時代」のジュエル・ドレスまで 1900~1929”、“第3章:贅沢なエレガンス 1930”、“第4章:オートクチュール、40年代に直面 1940”。
“第5章:技巧を凝らすテーラリングと50年代のファッション写真 1950”、“第6章:クリスチャン・ディオールの影響とニュー・ルックの登場 1950”、“第7章:オートクチュールと60年代の再生 1960”、“第8章:オートクチュールの現在 1970-”、と8つの章で構成。
シャネル、クリスチャン・ディオール、バレンシアガ、ジヴァンシィ、イヴ・サンローラン、ジャン・ポール・ゴルチエ、クリスチャン・ラクロワ、アライアらが生み出してきた、時代を映し出す美しいシルエットの数々、刺繍・羽根細工・コサージュなど脈々と受け継がれる世界最高峰の職人技を見ることができる。

「PARIS オートクチュール 世界に一つだけの服」 公式サイト
http://mimt.jp/paris-hc/