メディチ家に伝わる珠玉のコレクションを紹介
「日伊国交樹立150周年記念 メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画」が、東京都庭園美術館で、4月22日から7月5日まで開催される。
ルネサンス文化発祥の地、フィレンツェに300年に亘って君臨したメディチ家に伝わる珠玉のコレクションを紹介する、日本国内初の展覧会で、歴代メディチ家当主や妃の肖像画約20点と彼らにまつわるジュエリー約60点を展示。ジュエリーと肖像画がスキャンダルに満ちた一族の栄光と悲劇を物語る。
古代の神々や神話をモチーフにしたカメオが多数出品
同展の見どころのひとつは、フィレンツェの「黄金時代」を築いたロレンツォ・イル・マニフィコ(大ロレンツォ)を魅了したカメオで、「ナクソス島のバッカスとアリアドネ」、「優美神にかしずかれるウェヌス」、「ミネルヴァとヘビを絞め殺す幼児ヘラクレス」など、古代の神々や神話をモチーフにしたカメオが多数出品される。
また、17歳でこの世を去ったマリア・デ・メディチの肖像画「マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチの肖像」が日本で初公開。マリアの母親エレオノーラは美貌の持ち主で知られており、娘のマリアも母親譲りの美しい女性であることが肖像画からもうかがえ、若くしてこの世を去った時、コジモ1世はその死を大変悲しんだと言われる。肖像画はブロンズィーノ(1503-1572年)作で、作品特有の滑らかな肌の質感の美しさが光る。

東京都庭園美術館 「メディチ家の至宝」
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/