樂焼をかってない充実した規模で紹介
京都国立近代美術館では、「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」が、2016年12月17日から2017年2月12日まで開催される。
樂焼創始から現代まで、日本の陶芸の中で450年間にわたり、常に茶の湯との強い結びつきの中で焼き継がれ、独特の美的世界を作り上げてきた樂焼を、かってない充実した規模で紹介する、今後なかなか実現できない展覧会となっている。
同展は2017年3月14日から5月21日まで、東京国立近代美術館で開催予定。
初代長次郎の黒樂茶碗「大黒」をはじめ重要文化財のほとんどを一挙公開
樂焼は、16世紀後半、樂家の祖長次郎によってはじめられ、以来450年間にわたり、常に茶の湯との強い結びつきの中で一子相伝により継承され、日本の陶芸の中でも他に類例を見ない独特の美的世界を作り上げてきた焼き物。
同展は、ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンクトペテルブルク・エルミタージュ美術館、モスクワ・プーシキン美術館で開催され好評を博した展覧会が、さらに充実度を増し、京都と東京の国立近代美術館に凱旋する。
千利休が愛した初代長次郎の黒樂茶碗「大黒」をはじめ、歴代の重要文化財のほとんどを一挙公開。本阿弥光悦の重要文化財をはじめ、よりすぐりの作品も出品され、「わび」茶の思想を強く反映した造形世界を楽しむことができる。

「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」 特設サイト
http://raku2016-17.jp/