東京国立博物館と東京都美術館がコラボレーション
東京国立博物館と東京都美術館では、時代を超えて輝きを放つ絵画や工芸の名品に触れることで、さまざまな日本の美を再発見する新しい試み「日本美術の祭典」を開催中。
両館で開催される3つの展覧会を結ぶ特別なプロジェクトで、東京国立博物館では「クリーブランド美術館―名画でたどる日本の美」(1月15日~2月23日)、日本伝統工芸展60回記念「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」(1月15日~2月23日)の2つの特別展を同時開催。
また、東京都美術館では「日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』」(前期:2014年1月25日~2月25日、後期:2014年3月1日~4月1日)を開催する。
日本美術の粋が集結、“素晴らしき三重奏”が楽しめる
「クリーブランド美術館―名画でたどる日本の美」は、全米屈指といわれる同館の日本美術コレクションから、仏画や肖像画、花鳥画、山水画などを選りすぐって公開するもの。平安から明治に至る選りすぐりの日本絵画約40件に、西洋絵画などの優品を加えた総数約50件を紹介。日本の絵画が「人」と「自然」をどのように表現してきたかを、クリーブランド美術館の名品によってたどる。
「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」では、国宝・重要文化財など歴史的に評価されてきた古典的な工芸と、現代の人間国宝の作品を一堂に集め、日本が誇る工芸の「わざ」の美を展示。歴代人間国宝104人の名品を紹介するとともに、国宝や重要文化財を含む古美術の名品を向き合わせて展示するコーナーも設置。伝統と現代とのつながりを見ることができる、これまでにない画期的な展覧会となっている。
「日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』」は、大正3年(1914)に日本美術院が再興されてから100年になることを記念し、草創期から現在まで院展を彩った名品の数々によって、その歴史を振り返ろうとするもの。近代日本画の巨匠たちの代表作に現役同人の作品を加えた重要文化財6点を含むおよそ120点を、前後期で作品を全て入れ替えて紹介する、文字どおり「世紀の日本画」展となっている。

「日本美術の祭典」 公式サイト
http://www.nichibisai.jp/index.html