100点以上の日本ファッションを出展、その創造性、文化的背景に焦点を当てる
京都国立近代美術館(京都市左京区)では、 「Future Beauty 日本ファッション:不連続の連続」(主催:京都国立近代美術館、京都服飾文化研究財団)が、3月21日~5月11日の期間で開催される。
現代ファッションを先導した三宅一生、山本耀司、川久保玲から、服と人との新たな関係性の構築を目指すゼロ年代のデザイナーまで、100点以上の日本ファッションを出展。服や写真、映像などさまざまな表現形式で、20世紀後期以降、世界を注目させ現代ファッションを先導した日本ファッションの創造性を浮き彫りにし、力強いデザインに潜む文化的背景に焦点を当てる。
京都と現代ファッションのかかわりを浮き彫りに
展示構成は、「I. 陰翳礼讃」「II. 平面性」「III. 伝統と革新」「IV. 物語を紡ぐ」。欧米の美意識から解き放たれたその表現から「前衛的」と評され、世界に「黒の衝撃」を引き起こした20世紀後期から、生産プロセスへのこだわりという日本ファッションの伝統を受け継ぎながら、サブカルチャーからの引用、あるいは独自の物語(ストーリー)やコンセプトを、服に織り込んでいく、若い世代のデザイナーの作品。
それを支えてきた、日本の繊維業界の高度な染織技術と先端テクノロジー。中でも京都は、伝統文化が育んだ高い職人技と、新しい技術を取り込み進化させる探求心を兼ね備えた歴史的風土から、多くのデザイナーとの取り組みを行い、日本のファッションがデザイナーの創造力と日本の伝統が交差した地点で生み出されていることを紹介する。

京都服飾文化研究財団 「Future Beauty 日本ファッション:不連続の連続」
http://www.kci.or.jp/exhibitions/fb/index.html京都国立近代美術館 公式サイト
http://www.momak.go.jp/index.html