秘蔵コレクションを特別展示
4月に開館25周年を迎える横浜みなと博物館では、5月18日まで「船の旅と横浜港」と題し、今までにあまり展示されなかった所蔵品の特別展示を行っている。
タイタニックの一級資料
1912年に沈没事故をおこした伝説の客船、タイタニックに唯一日本人で乗船していた細野正文の手記。
タイタニックの船名が印刷された便せんに、細かい文字でびっしりと衝突してから救助されるまでの様子が残されている、貴重な資料だ。水に濡れたシミのようなものもうっすらと残り、当時の緊迫した様子が思い起こされる。
明治時代の横浜港
五雲亭貞秀の画「横浜海岸之風景」は1829年頃の作で、イギリス波止場(現:像の鼻)で貨物のつみおろしを行う、開港から10年後の横浜港の賑わいが伝えられている。
洋画家の小磯良平が描いた「日本郵船ポスター」は、着物姿の三姉妹に、客船新田丸、八幡丸、春日丸を象徴している。和服の3人と英語の文字の組み合わせにモダンな雰囲気が漂う。
毎週土曜日は高校生以下、入場無料!
入館料は高校生以上400円、小中学生・65歳以上200円。休館日は月曜日、および5月7日(水)で、開館時間は10:00~17:00。
ご紹介した特別展示以外にも「横浜港の歴史」ゾーンでは横浜港の150年の歴史、「横浜港の再発見」ゾーンでは、横浜港の役割がわかる常設展示も行われている。

横浜みなと博物館
http://www.nippon-maru.or.jp/port-museum/exhibition.html