実業家、原三渓の足跡
横浜・本牧の、数々の重要文化財に指定される建造物が集まる三渓園。この園は実業家、原三渓により1906年に公開され、敷地面積は175000㎡に及ぶ。
生糸貿易により財をなした原三渓は、本牧の広大な土地に古建築の移築しており、これらは現在、重要文化財10棟、横浜市指定有形文化財3棟を含む、三渓園の重要な建築物として残されている。
花もダンゴも
三渓園では、歴史的な建造物だけではなく、四季折々に咲く花や、「三渓園茶寮」「雁ヶ音茶屋」「待春軒」といった食事処での食事も楽しむことができる。
「三渓園茶寮」のおすすめデザートは、小さな器に入った一口サイズの名前もかわいらしい「おままごと」。純国内産の材料を使用した「手焼きだんご」は、たれも全て自家製でぜひ一度食べてみたい一品だ。
三渓記念館で美術に触れる
園内の「三渓記念館」には、原三渓に関する資料や、三渓自筆の書画、ゆかりの作家の作品が展示されている。
母方の祖父が文人画家であった原三渓は、幼い頃に絵の手ほどきを受けたこともあり、貿易事業のかたわらで、絵や書をたしなんでいた。生涯で1000点以上にもなる作品を残しており、この一部が記念館にも展示されている。
また、三渓とゆかりのある横山大観や下村観山、小茂田青樹といった作家たちの作品も多く展示され、三渓の芸術への姿勢を伺うことができる。

三渓園ホームページ
http://www.sankeien.or.jp/index.html