日本のアートシーンを総覧する3年に一度の展覧会シリーズ
森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)では、日本のアートシーンを総覧する3年に一度の展覧会シリーズ「六本木クロッシング」の4回目で、森美術館開館10周年記念展となる「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」が、9月21日(土)~2014年1月13日(月・祝)の期間で開催される。
「ダウト」の概念に着目し、物事の真理や本質を明らかに
「六本木クロッシング」は、現代美術を中心に、絵画、彫刻、デザイン、ファッション、建築、メディアアートなど多様なジャンルから、いま最も注目すべきアーティストを紹介する展覧会シリーズ。
今回は、東日本大震災以降明らかに高まっている社会的な意識を反映しつつ、日本の現代美術の立ち位置をグローバルな視点から見つめるため、シリーズ初の試みとして、森美術館チーフ・キュレーター片岡真実のほか、日本のアートシーンに精通した海外の30代のキュレーター、ルーベン・キーハン、ガブリエル・リッターが参画。国内だけではなく、日系/在外アーティストを含む、より多角的な観点から選ばれた29組のアーティストたちが出展する。
テーマは「アウト・オブ・ダウト」で、社会的な意識が高まっている現在の日本において、あらゆる社会通念や既存の制度に向けられた「疑念=ダウト」は、様々な議論や多くのものを生み出す原動力になっており、「ダウト」という概念に着目し、現代の日本の社会やアートをあらためて問い直し、物事の真理や本質を明らかにしていくという。
アートの最新動向を知るうえで、見逃すことのできない、“日本現代アートのいまを問う”展覧会に出かけてみたら?

森美術館 「六本木クロッシング2013展」
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2013/index.html