あでやかに飾り付けられ「馬コ」が鈴の音を響かせ練り歩く
みちのくの初夏を彩る風物詩、「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」が、6月11日に開催される。
色とりどりの装束をまとった100頭近くの農耕馬が、滝沢市の鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社から、盛岡市中心部の盛岡八幡宮までの約13キロメートルを「チャグチャグ」と鈴の音を響かせながら行進するようすは風情にあふれ、国の無形民俗文化財に指定されている。
愛馬精神を今に伝える、南部盛岡地域ならではの祭り
「チャグチャグ馬コ」は、古くから馬産地として名を馳せ、南部曲り家の茅葺き屋根の下で家族の一員として「馬コ」を大事に扱ってきた南部盛岡地域ならではの祭り。
馬を愛し、大切にする素朴な気持ちから、農耕に疲れた愛馬を癒やし,無病息災を祈って馬の守り神である「蒼前神社」や「駒形神社」お参りする風習が生まれ、装束を着せた馬を引くのが流行したのが原型とされる。
チャグチャグ馬コの最大の魅力は,馬コが着る色鮮やかな装束と1頭当たり700個ともいわれる装束に着けられた鈴が奏でる音で、歩くたびにチャグチャグと鳴る鈴の音が名称の由来といわれ、この鈴の音は、環境省の「残したい“日本の音風景100選”」に選ばれている。

盛岡市 「チャグチャグ馬コ行進行事」
http://www.city.morioka.iwate.jp/kankou/12831/24246/滝沢市 「チャグチャグ馬コ」
http://www.city.takizawa.iwate.jp/data/takizawa_kankou/