500余騎の騎馬武者が繰り広げる勇壮な戦国絵巻
一千有余年の歴史を経て 今なおいきづく伝統の祭り、「相馬野馬追」が、福島県南相馬市の雲雀ヶ原祭場地ほかで、7月23日から25日まで開催される。
相馬氏の祖といわれる平将門が下総国(千葉県北西部)に野馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練を行ったのが始まりと伝えられ、甲冑に身をかためた500余騎の騎馬武者が腰に太刀、背に旗指物をつけて疾走し、豪華絢爛で勇壮な戦国絵巻を繰り広げる。
合戦さながらに御神旗を奪い合う
祭りのハイライトは、2日目の本祭り。「お行列」(9:30~/野馬追通り)では、花火を合図に、三番螺、陣太鼓が鳴り響き、出発を告げ、500余騎の騎馬武者達が3Km先の御本陣である雲雀ヶ原祭場地を目指し、甲冑に身をかため、太刀を帯び、先祖伝来の旗指物を風になびかせながら進軍する。
「甲冑競馬」(12:00~/雲雀ヶ原祭場地)では、陣螺・陣太鼓が鳴り響くと、兜を脱ぎ、白鉢巻を締めた騎馬武者が、砂埃舞う中を人馬一体となり先祖伝来の旗指物をなびかせて疾走。1周1000メートル、10頭立てで10回行われ、迫力と感動のシーンを演出。
「神旗争奪戦」(13:00~/雲雀ヶ原祭場地)では、陣螺を合図に満を持していた数百騎の騎馬武者達が集結し号砲一発、舞い下りる御神旗めがけて突進。壮大なスケールで勇猛果敢に御神旗を奪い合うようすは合戦さながらで、御神旗を手中に収めた騎馬武者には、その武勲を称え惜しみない拍手が送られる。

相馬野馬追執行委員会 公式サイト
http://soma-nomaoi.jp/index.htm