800年前の昔から今に至る全燈籠にあかりが灯る
奈良の春日大社では、境内3000基にも及ぶ燈籠全てにあかりが灯る「中元万燈籠」が、8月14日・15日の2日間開催される。
石燈籠約2000基、釣燈籠約1000基の燈籠は、全国で2番目に古い石灯籠といわれている伝関白藤原忠通奉納の「柚木燈籠」(1136年)や藤原頼通の寄進と伝わる「瑠璃燈籠」(1038年)をはじめ、平安末期より今日に至るまで、貴族や武士をはじめ庶民から奉納されたもの。
年2回、2月の節分と8月14日・15日の両日の夜のみ全燈籠が灯る様子は幻想的で、石燈籠が整然と並ぶ二之鳥居から本社付近、そして釣燈籠が並ぶ朱塗りの廻廊などは、王朝絵巻を見るようで多くの人々が訪れる。
東大寺大仏殿では「万灯供養会」
また、東大寺では、大仏殿の夜間参拝が、8月13日から15日まで実施され、15日には、「万灯供養会」が催され、参道などに並んだ約2500基の燈籠にあかりが灯る。また大仏殿正面の観相窓が開き、大仏さまのお顔が灯火に浮かび上がるさまを参道から拝むことができる。
この時期、浮雲園地、甍~I・RA・KA~などで、約2万本のろうそくのあかりが奈良の夜を彩る「なら燈花会」(8月5日~8月14日)が開かれる。

春日大社 公式サイト
http://www.kasugataisha.or.jp/index.html東大寺 公式サイト
http://www.todaiji.or.jp/index.htmlNPOなら燈花会 公式サイト
http://www.toukae.jp/index.html