「みあれ祭」から始まり「高宮神奈備祭」で幕を閉じる
福岡県宗像市の宗像大社では、「秋季大祭」が、10月1日から3日まで斎行される。
海上神幸が行われる「みあれ祭」から始まり、古式ゆかしい祭典が執り行われる「高宮神奈備祭」で幕を閉じる祭りで、「主基地方風俗舞」「流鏑馬神事」「浦安舞」「翁舞」「悠久舞」などが奉奏され、境内は多くの露店で夜遅くまでに賑わう。
また、宗像大社神宝館では、「宗像・沖ノ島 大国宝展」が、9月17日から11月28日まで開催され、現在も厳格な禁忌によって守られる御神体島 、“神宿る島”沖ノ島から出土した初公開を含む国宝の数々が一挙公開となる。
1年に1度、海を渡り、3女神が再会
「みあれ祭」は、沖ノ島「沖津宮」の田心姫神と大島「中津宮」の湍津姫神の御神璽を、海を渡り、本土の神湊港までお運びする海上神幸で、神湊の頓宮では辺津宮の市杵島姫神の御神璽がお出迎えになり、1年に1度、3女神が再会される。
海上神幸は、海の安全と豊漁を祈念する祭りとして、鎌倉時代から700年以上にわたって続けられ、御神璽が乗せられた2隻の御座船を約120隻の地元の漁船で取り囲むようにし、荘厳な海上パレードが繰り広げられる。
3日の「高宮神奈備祭」は、「みあれ祭」でお迎えした宗像3神に秋祭りの無事斎行を感謝すると共に、新たな霊力を戴かれた宗像3神の神威の無窮を祈念する神事で、幻想的で美しい「悠久の舞」が奉納される。

宗像大社 公式サイト
http://www.munakata-taisha.or.jp/