12の心安らぐ“和のあかり”が百段階段の美の世界とコラボ
東京都目黒区の目黒雅叙園では、「和のあかりX百段階段展~日本の祭り、12のあかり~」が、百段階段で、7月3日から8月9日まで開催される。
昭和初期を代表する日本画家たちの絵に囲まれた色彩空間を舞台に、「全国の祭りのあかり」「和のあかり」「草木のあかり」「夏のあかり」など、日本人が愛してきた12の心安らぐ“和のあかり”が百段階段の美の世界を優しく照らす。
4つの流派のねぶた師の合同作品が部屋全体をねぶたの世界観で埋め尽くす
見どころの一つは、東北3大祭りである「青森ねぶた祭」「秋田竿燈まつり」「仙台七夕まつり」をはじめ、山口県・柳井市の「柳井金魚ちょうちん祭り」、山口市の「山口七夕ちょうちんまつり」など日本を代表する祭りのあかりと、有形文化財・百段階段とのコラボレーション。
漁樵の間では、本来5mある、ねぶたの山車を天井高わずか3.5mの和室の中に表現。実際の祭りで使われるねぶたと同じ大きさのねぶたのパーツを用い、部屋全体をねぶたの世界観で埋め尽くす。流派を超えた4名のねぶた師による共同作品で、ねぶたの頭(かしら)を持ち寄り、「酒呑童子」のテーマで一つのストーリーに仕上げたという。
また、十畝の間では、平成28年に開館する「すみだ北斎美術館」協力のもと、“葛飾北斎”の浮世絵を和紙の行燈に仕上げ、「冨嶽三十六景」など、誰でも一度は見たことのある名作が和紙越しのやわらかいあかりで楽しむことができる。

目黒雅叙園 「催し物/和のあかりX百段階段」
https://www.megurogajoen.co.jp/event/wanoakari/index.html/