500余騎の騎馬武者が勇壮な戦国絵巻を繰り広げる
。“一千有余年の歴史を経て、今なおいきづく伝統の祭り”、「相馬野馬追」が、南相馬市の雲雀ヶ原祭場地ほかにて、7月25日から27日までの3日間開催される。
相馬氏の祖といわれる平将門が下総国(千葉県北西部)に野馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練を行ったのが始まりとされ、祭りでは、甲冑に身をかためた500余騎の騎馬武者が腰に太刀、背に旗指物をつけて疾走し、豪華絢爛で勇壮な戦国絵巻を繰り広げる。
数百騎の騎馬武者が戦闘さながらに御神旗を奪いあう
主な行事予定は、25日(宵祭り)には、相馬中村神社・相馬太田神社・相馬小高神社の相馬三妙見神社で出陣式が執り行われ、本陣である主会場の雲雀ヶ原祭場地へ出陣。
雲雀ヶ原祭場地では馬場清めの儀式が行われ、 螺役が全山に鳴り響くと、白鉢巻に野袴・陣羽織といういでたちで、いななく馬にまたがり、宵乗り競馬が開始される。
26日(本祭り)には、500余騎の騎馬武者達が3Km先の御本陣である雲雀ヶ原祭場地を目指し進軍する「お行列」が行われ、甲冑に身をかため、太刀を帯び、先祖伝来の旗指物を風になびかせながら威風堂々にして豪華絢爛な戦国絵巻を繰り広げる。
祭場地に到着した行列は、神輿を御本陣に安置し、式典挙行後に、勇壮な「甲冑競馬」が開始され、白鉢巻を締めた騎馬武者が、砂埃舞う中を人馬一体となり先祖伝来の旗指物をなびかせて、勇壮果敢に疾走する。
その後、空中に炸裂した花火の中から舞い下りる御神旗を、数百の騎馬にまたがった騎馬武者が戦闘さながらに奪いあう「神旗争奪戦」が開催され、花火20発・御神旗40本が打ち上げられ、そのたびに旗の波が揺れ動く光景は戦国絵巻をも彷彿させ、祭りの最大の見どころとなっている。

「相馬野馬追」 公式サイト
http://soma-nomaoi.jp/index.htm