石塔・石仏群があかりに照らされ、幽玄の世界を醸し出す
奈良・元興寺では、地蔵信仰の伝統を受けつぐ「地蔵会万灯供養」が、8月23日・24日(17:00~21:00)の2日間開催される。
境内南庭に並ぶ1500余体の石塔・石仏群が、祈願を墨書した灯明皿の菜種油に灯された献燈供養のあかりに照らし出され、幽玄の世界を醸し出す。各界名士揮毫による行燈絵による「献灯会」や、「境内こどもまつり」なども開催され、多くの人出で賑わう。
21:00まで開門し、境内などで様々な催しを予定
元興寺の地蔵会は、昭和23年(1948年)年に復興した宗教行事で、極楽堂(曼荼羅堂)に掲げられる各界名士奉納の行燈絵が、初志の行を今に伝え、今年で67年目。
現在の灯明を点じての供養は、昭和63年(1988年)に浮図田の整備とともに、その作法として発意されたものという。
地蔵会の主な行事などの予定は、本堂、極楽堂(国宝)では、地蔵尊供養の法要(23日・24日)、行燈絵献灯(23日~31日)。
境内では、浮図田・水塔婆供養(23日・24日)、献燈供養(23日・24日)、模擬店と子供のひろば(23日)、若手料理人の屋台料理販売「まんぷく供養」(24日)。
禅室(国宝)南側では、「筝曲奉納演奏」(24日)「音と光のマンダラ」(24日)となっている。

元興寺 公式サイト
http://www.gangoji.or.jp/