2年に1度、世界の優れたドキュメンタリー映画を広く紹介
表山形市では、世界各国の優れたドキュメンタリー映画を広く紹介する「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」(YIDFF2015)が、山形市中央公民館などで、10月8日から15日までの8日間開催される。
「YIDFF」は、アジアで最初の国際ドキュメンタリー映画祭で、山形市の市制100周年記念行事として1989年に産声を上げ、以来2年に1度開催。
世界やアジアの最先端の表現が凝縮した優秀作品を表彰する、コンペティションのほか、映画製作の歴史と多様性に光を当てる特別プログラムやイベントも開催され、ノン・フィクション映画製作のための新しい場を生み出すことに積極的に取り組んでいる。
「インターナショナル・コンペティション」では応募1,196本から厳選した15本を上映
「YIDFF2015」の主なプログラムは、世界中から長編を対象に募集し、応募された1,196本から厳選した15本を紹介する「インターナショナル・コンペティション」。678本の応募作品のなかから選ばれたアジア18作品と、招待2作品を紹介する「アジア千波万波」。
日本のドキュメンタリー作品の様々な試みを世界に向けて紹介する「日本プログラム」では、沖縄の“終わらない戦後”と真摯に向き合い洞察する「沖縄 うりずんの雨」など5作品を上映。
ラテンアメリカ各地からの約25プログラムを上映し、トークを盛り込み紹介する「ラテンアメリカ-人々とその時間:記憶、情熱、労働と人生」。変わりゆくアラブの世界と真摯に向き合った新作6作品と、40年代、70年代のレバノンやパレスティナを撮影した旧作を併せて上映する「アラブをみる-ほどけゆく世界を生きるために」などのプログラムを予定。
特別招待作品としては、カンボジアのボパナ視聴覚資料センターの代表も務め、YIDFFで数々の作品を上映してきたリティ・パンのアーカイブ・ドキュメンタリー「フランスは我等が故国」。45年ぶりに三里塚へ訪れた大津幸四郎の遺作となった「三里塚に生きる」。ブラジル・ドキュメンタリーの草分け的存在で、YIDFF '91では審査員も務めた故エドゥアルド・コウチーニョの「死を刻んだ男 ― 20年後」とさらにその後の20年を描いた作品「ガリレイアを生き抜いた人々」などが上映される。

「山形国際ドキュメンタリー映画祭」 公式サイト
http://www.yidff.jp/home.html