琳派400年記念のトリを飾る決定版展覧会
京都国立博物館では、琳派誕生400年記念・特別展覧会「琳派 京(みやこ)を彩る」が、10月10日から11月23日まで開催される。
本阿弥光悦が徳川家康から京都・鷹峯の地を拝領して400年となることを記念し、琳派誕生の地である京都において初めて開催される本格的な琳派展。国宝5件、重文36件など、絵画、書、陶芸、漆芸、染織と多彩なジャンルで琳派の名品と出会える、メモリアルイヤーのトリを飾る決定版展覧会となっている。
宗達、光琳、抱一の「風神雷神図屏風」が一堂に
展覧会の見どころは、俵屋宗達の国宝「風神雷神図屏風」とその模写作品である尾形光琳、酒井抱一の「風神雷神図屏風」の競演。
100年ごとに描かれた作品は、直接の師弟関係を持たず、芸術家たちが自らの経験の中で出会い、選び取ることによって継承されてきた琳派の流れを象徴するもので、同じようでありながら、3者それぞれの個性を秘めている(3作品を同時に鑑賞できるのは10月27日から11月8日の期間)。
また、重要文化財「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」(本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵)全巻、全長13.56メートルの初公開。国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」(尾形光琳作)、重文「松波文蓋物」(尾形乾山作)、重文「梅樹下草文様小袖」(酒井抱一画)の展示など、琳派の名作を一堂に集め、京で培われ現代にまで生きる日本美を堪能できる。

「琳派 京を彩る」 公式サイト
http://rinpa.exhn.jp/