亀蛇や獅子舞、傘鉾などの行列が晩秋の八代を彩る
熊本県八代市では、九州南部を代表する祭礼行事として380年も続く「八代妙見祭」が、11月23日に開催される。
福岡筥崎宮放生会、長崎諏訪神社おくんちとともに「九州三大祭り」の一つとされ、神幸行事(22日・23日)は、平成23年に国の重要無形民俗文化財に指定された由緒ある祭り。
神幸行列「お上り」では、妙見宮の御祭神を乗せたお神輿に、妙見神が海を渡る際に乗ってきたとされる亀蛇や獅子舞、楼閣型の華麗な傘鉾などが伴い、晩秋の八代を彩る。
砥崎の河原での演舞が祭りのクライマックス
「八代妙見祭」の神幸行事は、22日には、八代神社から御旅所である塩屋八幡宮まで「お下り」の神幸があり、23日の八代神社まで「お上り」の神幸では、総勢1,500人を超える行列が、神輿に供奉して賑やかに市内を練り歩く。
「お上り」は、7:30に塩屋八幡宮を出発し、途中、やつしろハーモニーホール、八代駅前で演舞を披露しながら、終着地、妙見宮までの約6kmの道のりを練り歩く。妙見宮の御祭神を乗せた神輿が、亀蛇や獅子、笠鉾などの出し物に伴われる豪華絢爛な様子は、まるで時代絵巻を見ているかのようで観客を魅了する。
妙見宮近くの砥崎河原で、銅鑼やチャルメラの音が鳴り響き、獅子の演舞が始まるといよいよ祭りはクライマックスを迎え、亀蛇が時には客席へ飛び込みながら勇壮に舞い、奉納された飾馬が水しぶきを上げながら駆け巡る。

「八代妙見祭」 公式サイト
http://www.myouken.com/