700以上の露店が軒を連ね、1日20万の人出で賑わう
東京・世田谷の冬の風物詩「世田谷ボロ市」が、代官屋敷を中心に通称「ボロ市通り」とその周辺で、2015年12月15日・16日、2016年1月15日・16日(各日とも9:00~20:00)に開催される。
700店舗以上の露店が軒を連ね、骨董品、古着や植木、玩具など多種多様な品物がボロ市通りを埋め尽くす様はまさに圧巻で、1日に約20万人という人出で賑わう。
名物「代官餅」には長い行列
「ボロ市」の起源は、関東を制覇した小田原北条氏に吉良家7代目・頼康が願い出て、天正6年(1578)に楽市が開かれたことに始まるとされ、430年以上に渡る歴史があり、東京都指定無形民俗文化財に指定されている。
江戸時代から明治にかけては、正月用品、日用品、農具、野良着繕い・草鞋補強用のボロや古着などが扱われ、日清戦争以降、商品は、ボロや古着が多くなり、午前中に売り切れてしまうほどで、このようなことから「ボロ市」の名がついたといわれる。
現代はボロや古着にかわり、掘り出し物を安価に手に入れようとする客を相手に。洋品・雑貨・食料品、骨董、植木などの店が並ぶ。なかでも“ボロ市名物”「代官餅」には、毎年長い行列ができる。
また、世田谷区立郷土資料館では季節展「ボロ市の歴史」を、2015年12月15日から2016年1月31日(日曜日)まで開催。「楽市掟書」の実物資料など、ボロ市に関する資料を多数展示し、ボロ市の歴史を紹介する。

世田谷区 「世田谷のボロ市」
http://www.city.setagaya.lg.jp/setagaya/11000/11003/世田谷区 「世田谷区立郷土資料館 季節展『ボロ市の歴史』を開催します」
http://www.city.setagaya.lg.jp/event/1991/d00121551.html