国宝の秘仏3躰が拝観できる
奈良の東大寺では、初代別当良弁僧正の遺徳をしのび法要が執り行われる良弁忌にともない、12月16日、秘仏の国宝、開山堂・良弁僧正坐像が開扉される。
また、同日にあわせて、俊乗堂の国宝重源上人坐像、法華堂(三月堂)の国宝執金剛神立像の秘仏が開扉となる。
法華堂・執金剛神立像も年に1度の開扉
良弁僧正坐像は、東大寺二月堂下、四月堂北側白壁の囲みの中にある、良弁僧正をおまつりした開山堂(国宝建造物)の内陣中央に安置される秘仏。
がっしりした体躯に気魄をみなぎらせた、平安時代の肖像彫刻の傑作で、通常は開山堂の中へは入れないが、良弁忌の年に1度のみ、法要後に良弁像が秘仏開扉され、拝観することができる。
執金剛神立像は、金剛杵を執って仏法を守護する執金剛神像の
うちでも古来もっとも著名なもので、奈良時代の彫刻を代表するもの。
目をいからせ、口をかっと開いて、いまにも怒号とともに金剛杵を振り下ろそうとする一瞬の姿が見事にとらえられている。法華堂に安置される10躰の諸尊像のうち、執金剛神立像は秘仏とされ、年に1度、12月16日に開扉となる。

東大寺 公式サイト
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