1年の福を求めて大勢の参拝者でにぎわう
高崎市の少林山達磨寺では、正月恒例の「七草大祭だるま市」が開催される。
1月6日の正午から翌7日の夕方まで行われ、お祭りが最高潮を迎えるのは6日の夜遅く。毎年約20万人という人々が初春の縁起物を求めて訪れる。
福だるま発祥の寺
少林山達磨寺は黄檗宗(おうばくしゅう)という禅宗のお寺で、観音山丘陵の端に位置し、達磨大師の教えを受け継ぐ高崎だるま発祥の寺として有名。
約200年前 天明の大飢饉で苦しむ農民救済のため、少林山達磨寺の九代目住職が農民の窮状を救うためにだるまの木型を彫り、張り子のだるま作りを農民に伝授し、七草大祭の縁日で売らせたのが高崎だるまの起こりとされる。
現在、約50軒以上の農家で製造され、少林山のだるま市を皮切りに、開運の神として年間120万個も出荷されているこの福だるまは、全国の縁起物のトップといわれる。
高崎だるまは、まゆは鶴、ひげは亀と、縁起の良い二つの動物を顔に表現し、「商売繁盛、家内安全、心願成就、目標達成」などの願いを両肩に書く金文字も特徴。だるまに向かい合い、願いを込めて向かって右目に墨を書き入れ、1年無事に過ごせたとき、願いがかなったときに、もう一方の目を入れる。

少林山達磨寺 公式サイト
http://www.daruma.or.jp/index.php