左義長櫓の太鼓の音が祭り気分を盛り上げる
福井県勝山市では、“奥越地方に春を呼ぶ祭り”「勝山左義長まつり」が、勝山市市街地、弁天緑地公園で、2月27日・28日の2日間開催される。
各町内には、左義長櫓が建てられ、色短冊が揺れ、左義長太鼓が響き、辻行燈と作り物が訪れる人を勝山文化にいざなう。祭りの最後には、各町のご神体(松飾り)を燃やすドンド焼きが川原で行われ、クライマックスを迎える。
冬の夜空に火柱が高く舞い上がるドンド焼きは圧巻
「勝山左義長」は、300年以上の歴史を誇る小正月の行事で、勝山市街地の各町内に12基の入母屋造り2階建ての櫓が建てられ、その上で赤い長襦袢姿の大人達が子どもを交えながら、三味線、笛、鉦の伴奏と囃子唄にあわせて、滑稽なしぐさや表情で太鼓を叩きながら踊り浮かれる。
左義長太鼓は、太鼓の音が響かない様に太鼓半分に子どもや、若者に腰を掛けさせ、三人一体で太鼓を打つ独特の太鼓で、他に類はなく、太鼓のバチが短いことも特徴。
2日目の日曜日の夕方になると、各町内の御神体が弁天河原に運び込まれ、注連縄・門松・御札などが松飾りに取り付けられ、ドンド焼きの準備が進む。21:00の狼煙を合図に、神明神社で採火した御神火が、各地区の御神体に一斉に点火され、冬の夜空に火柱が高く舞い上がる。

勝山市 「勝山左義長」
http://www.city.katsuyama.fukui.jp/kankou/sagityo/