9000人の裸の男たちが宝木を奪うあう、天下の奇祭
岡山市の西大寺観音院では、“はだか祭り”「西大寺会陽」が、2月20日に開催される。
厳冬の深夜、本堂御福窓から投下される2本の宝木(しんぎ)をめぐって、約9000人の裸の男たちが激しい争奪戦を繰り広げる天下の奇祭で、圧巻で勇壮そのもの。会陽の夜には花火が打ち上げられ、あと祭りも約2週間にわたり開かれる。
「会陽太鼓」や花火が会陽の雰囲気を盛り上げる
「西大寺会陽」は、永正7年(1510)忠阿(ちゅうあ)上人の時、修正会の結願の日参詣の信者に守護札を出したところ、これを戴く者は福が得られると希望者が続出し、やむなく参詣者の頭上に投与したのが始まるとされる。
会陽の当日は、子どもたちが宝筒などの争奪戦を繰り広げる「少年はだか祭り」(15:20)、女性たちが、裸の男たちの士気を高め、安全を祈願し、場内に向かって会陽太鼓を打ち鳴らす「会陽太鼓」(18:30~、 19:30~)、会陽の雰囲気をより一層盛り上げる「会陽冬花火」(19:00~19:30)を開催。
本番の「宝木投下」は、22:00で、本堂内外の明かりが一斉に消され、浄暗のもと、万余の裸群がひしめく中に、宝木が投下され、宝木をめぐる激しい争奪戦が行われる。争奪戦を制して、うまく手に入れた者は福男と呼ばれ、その年の幸福が約束される。

おかやま観光コンベンション協会 「西大寺会陽」
http://www.okayama-kanko.net/sightseeing/