「御影」を求め全国から十数万人の参拝者が訪れる
京都の醍醐寺では、「五大力さん」として親しまれている「五大力尊仁王会」が、2月23日に開催される。
この日に限って授与される災難・盗難除けのお札「御影(みえい)」を求めて、早朝から夕刻まで人の列が途切れることなく続き、全国から十数万人というの参拝者が訪れる。
大鏡餅を抱え上げてその時間を競う「奉納餅あげ」
「五大力尊仁王会」は、醍醐寺開山以来一千有余年の今日に至るまで、毎年2月23日に醍醐寺の祖師・理源大師聖宝の遺訓に則行われてきた「仁王会式(にんのうえしき)」の大法要を中心とする醍醐寺最大の宗教行事で、不動明王など五大明王の力を授かり、その化身・五大力菩薩によって国の平和や国民の幸福を願う。
この日に授与される「御影」は仁王会に先立ち、15日から21日までの1週間、全山僧侶が堂にこもり、仁王会前行として21座のべ1000人以上の僧侶がねつのこもった祈祷、祈願を行ったもので、この前行法要には一般の方も参列し、祈りに参加することができる。
また、「五大力さん」当日には、五大明王の霊験を授かろうということから、五大力餅という巨大な餅を持ち上げる、「奉納餅あげ」が名物となっており、女性は90kg、男性は150kgの大鏡餅を抱え上げ、その時間を競うとともに、無病息災、身体堅固を祈る。

京都・醍醐寺 公式サイト
http://www.daigoji.or.jp/index.html