天才浮世絵師、国芳と国貞の選りすぐりの作品を紹介
東京都渋谷区のBunkamura ザ・ミュージアムでは、「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」が、3月19日から6月5日まで開催される。
世界に冠たる浮世絵コレクションで知られるボストン美術館より、幕末に絶大な人気を博した二人の天才浮世絵師、歌川国芳と歌川国貞の選りすぐりの作品を紹介するもので、ボストン美術館開館以来初という、大規模な国芳・国貞展。
同展は、神戸市立博物館(6月18日から8月28日)、名古屋ボストン美術館(9月10日から12月11日)に巡回予定となっている。
名品の数々を同一テーマで比較展示
歌川派を繁栄へと導いた初代歌川豊国から受け継いだ役者絵や美人画の伝統から画業を展開し、幕末の浮世絵界を牽引した歌川国貞と、勇猛な武者絵や趣向を凝らした戯画によって新機軸を打ち出し、浮世絵師としての地歩を固めた歌川国芳。
同展では、兄弟弟子でありながらその作風は対照的で、歌川国芳と歌川国貞による名品の数々を同一テーマで比較展示。江戸の国芳・国貞ファンたちと現代の私たちに共通する心情を探りながら、直感的に鑑賞できることを目指す。
また、浮世絵師たちの色彩表現にも注目。錦絵の中でも特異な「藍摺」と呼ばれる作品や、豪華さを演出するために無地背景に雲母粉を用いた 「雲母摺」 と呼ばれる作品も紹介される。

日本テレビ 「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」
http://www.ntv.co.jp/kunikuni/