舞楽や「神能」を奉納
嚴島神社では、「桃花祭」が、4月15日に開催される。午後5時から。桃の花を御祭神に供える祭典が執り行われ、高舞台で舞楽が始まり、その幽玄な調べと雅やかな舞は、多くの舞楽ファンや参拝客を魅了する。
また、桃花祭の翌日である4月16日から3日間、能舞台で「桃花祭御神能」が奉納され、江戸時代からの本式な演能を鑑賞することができる。
平清盛により伝えられ受け継がれてきた舞楽
嚴島神社では、桃花祭を毎年4月15日、菊花祭を10月15日、両日とも午後5時から、それぞれ桃の花・菊の花を御祭神に供える祭典を実施。どちらも「舞人」と「楽人」の神職たちによって「振鉾」「万歳楽」「延喜楽」「陵王」「納曽利」などの舞楽が奉納される。
舞楽は、雅楽による舞踊のことで、平清盛によって京の都から宮島に伝えられたとされ、20数曲が嚴島神社に伝承される。発祥の地インドはもとより中国、朝鮮半島にも現在はなく、日本では宮内庁、大阪にある四天王寺、そして宮島の嚴島神社ほか数か所に残るのみとなっている。
「神能」は、永禄11年(1568年)に毛利元就が厳島合戦で神聖を傷つけたお詫びとして京都から八世観世太夫元之らを招き、奉納したのが始まりといわれ、毎年広島県内や東京、京都などから延べ400人もの能楽師が集まり、能・狂言が奉納される。
16日(初日)は喜多流、17日(2日目)は観世流、18日(3日目)は喜多流により、五番能が演能され、ときには、他の流派が演じることもある。「神能」に使われる衣装や調度の多さも全国屈指の規模で、なかには重要文化財指定の装束もある。

廿日市市 「宮島観光公式サイト」
http://www.miyajima-wch.jp/index.html宮島観光協会 公式サイト
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