13輌の車山が満開の桜並木の城下町を練り歩く
愛知県犬山市では、「第382回犬山祭」が、城下町一帯で、4月2日・3日の2日間開催される。
高さ8メートルもある3層の車山13輌が城下町に繰り出し、笛や太鼓に合わせてからくり人形を披露。夜は、各車山に365個 もの提灯がともされ、満開の桜並木の城下町を練り歩くさまは、まるで錦絵を見るように豪華絢爛で、車山行事は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
からくり披露や夜車山などが見どころ
犬山祭は、針綱神社の祭礼として寛永12年(1635年)に始まったと伝えられ、祭りに参加する町内は、犬山城下の針綱神社の氏子域からで、現在は13町内から出される車山のほか、3町内から練り物が出され、計16町内が参加してる。
犬山祭に登場する車山13輌のうち、船型である1輌を除く12輌の車山は、犬山で発達した形態で、犬山型と呼ばれ、3層の構造。上から上山、中山、下山といい、上山はからくり人形の舞台で、人形の操作を行う中山からの吹き抜けになっている。下山では若衆や子どもたちが囃子を演奏。13輌の車山すべてが、演目を異にした精巧なからくり人形を載せていることは、犬山祭の大きな特色の一つとなっている。
車山運行のスケジュールは、4月2日の試楽祭(しんがくさい)では、各町内から、13輌の車山が針綱神社に集結後、順番にからくりを披露(12:00~15:30)。披露後は神社組(6輌/針綱神社前)と、駅前組(7輌/犬山駅西口)に別れ、各々18:00頃365個の提灯の点灯を行い、城下町を運行、各町内に帰着する。
4月3日の本楽祭(ほんがくさい)では、13輌の車山が針綱神社に集結後、順番にからくりを奉納(9:50~14:30)。その後、北組(6輌/余坂)と南組(7輌/出来町)に別れ、各々18:00頃365個の提灯の点灯を行い、城下町を運行(北組は針綱神社へ赴いた後、城下町を運行)、各町内に戻る。
(画像は犬山市観光協会サイト「第382回犬山祭」より)

犬山市観光協会 「犬山観光情報/第382回犬山祭」
http://inuyama.gr.jp/events/43363