山全体を埋め尽くす圧巻の桜
古来より日本一の桜の名所として知られる奈良県の吉野山では、桜まつり・桜ライトアップが、吉野山全域で、4月4日から4月29日まで開催される。
下千本、中千本、上千本、奥千本と、例年4月初旬から末にかけて、可憐なヤマザクラが山下から山上へ順に開花し、尾根から尾根へ、谷から谷へと山全体を埋め尽くす圧巻の桜を楽しむことができる。
吉野の桜の由来は、修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)が、修行によって日本独自の仏である金剛蔵王権現を祈りだした時、その姿をヤマザクラの木で刻みお祀りしたことに始まるといわれ、その起源は今から約1300年前にさかのぼる。
以来、蔵王権現や役行者に対する信仰の証として、信者たちによって献木として植え続けられ、「花見」のためではなく、山岳宗教と密接に結びついた信仰の桜として現在まで大切に保護されてきたもの。
現在、シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が密集し、夜桜のライトアップでは、昼間とはまた違った幽玄な雰囲気に包まれる。
吉野山では、4月3日には、五穀豊穣を願う「お田植祭」(吉野水分神社)が、上千本の桜の開花を告げるかのように、盛大に行われ、4月8日には、お釈迦様のお誕生をお祝いする「花まつり」(櫻本坊、善福寺、金峯山寺)が、4月10日には「蔵王堂花供千本搗き・女人採灯大護摩供」(金峯山寺)、4月11日・12日には、「蔵王堂花供懺法会(花供会式)」(金峯山寺))などが行われる。

吉野山観光協会 公式サイト
http://www.yoshinoyama-sakura.jp/index.php吉野町 「吉野山と桜」
http://www.town.yoshino.nara.jp/kanko-event/sakura/