心字池に映る姿と淡い香りが愛される“東京一の藤の名所”
“花の天神様”として親しまれる、東京の亀戸天神社では、「藤まつり」が、4月16日から5月5日まで開催される。
4月下旬頃から、境内の藤の花が一斉に咲き始め、心字池に映る姿と淡い香りが多くの人々に愛され“東京一の藤の名所”との呼び声も高い。
期間中は、茶会や琴や津軽三味線の演奏などの神賑行事や、夜間のライトアップを実施。100以上の露店で賑わう下町の情緒も味わうことができる。
江戸時代から親しまれる由緒ある藤の花
亀戸天神社の藤は、江戸時代、湿地であった亀戸に、初代宮司が水を好む藤を社殿に植えられたのが始まりとされる。
江戸時代から「亀戸の五尺藤」「亀戸の藤浪」として広く親しまれ、五代将軍綱吉公、八代将軍吉宗公が訪れたといわれ、歌川広重の「名所江戸百景 亀戸天神境内」など、浮世絵の題材にも多く取り入れられている。
15棚100株のうす紫の藤が、垂れ下がり華麗に咲く美しさが、朱の太鼓橋と心字池とのコントラストによって一段と際立ち、見事さを誇る。またライトアップ(日没から0時まで)によりてらしだされた藤の花房が池の水面に映る景色は幻想的で、多くの来訪者を魅了する。
(画像は亀戸天神社サイトより)

亀戸天神社 公式サイト
http://kameidotenjin.or.jp/