6月30日まで公開
箱根の岡田美術館で特別展示「再発見 歌麿 深川の雪」が行われている。展示は6月30日までと残りあとわずか。66年ぶりの公開となる記念すべき展覧会、足を運んでみてはいかがだろうか。
歌麿「雪月花」3部作
今回公開される
「深川の雪」は、
「品川の月」「吉原の花」とともに「雪月花」3部作として知られる、歌麿最高傑作のひとつ。縦199cm×横341cmと、掛け軸画としては考えられないほどの巨大な画面に、27人の人物が描かれている。
66年ぶりの再発見
三部作「雪月花」のうち「月」と「花」は、アメリカの美術館に収蔵されていたが、この「深川の雪」は、1948年に銀座松坂屋で3日間展示された後行方がわからなくなっていたところ、2012年2月に発見された。
発見当初、表装部分に傷みが見られたため長期の修復期間を経て、今年4月に66年ぶりの公開となった。
美人画の変遷をたどる
岡田美術館では、「深川の雪」の公開にあわせて、歌麿の肉筆画である「三美人図」や、葛飾北斎や上村松園といった、女性を描いた画家の作品を展覧する。近世から現代に至る美人画の変遷の一端を見ることができる。

岡田美術館ホームページ
http://www.okada-museum.com/exhibition/