都留市を代表する祭り
9月1日、都留市で「八朔祭」が開催される。
地元では「おはっさく」と呼ばれ、郡内三大祭りのひとつに数えられるこの祭りでは、毎年豪華絢爛に飾られた屋台やお囃子、大名行列などが多くの観光客を楽しませている。
市民参加による総勢120名の大名行列
八朔祭で見逃せないのは、総勢120名の市民が参加する大名行列。当時の衣装を身にまとった120名もの市民が、先人たちの「下に~下に~」の号令のもと市内を練り歩く。
お姫様は一般公募で選ばれる。お姫様役は祭りの一月前から鬟あわせと着物あわせを行い、数多くの衣装のなかから最高の衣装を選び、祭り当日のお披露目を迎える。ちなみに、昨年のお姫様は都留市出身の女優として活躍する白須慶子さん。
豪華絢爛、八朔屋台
八朔祭のもうひとつの見所は、八朔屋台。今から300年ほどまえに始まったとされ、各町が豪華な屋台を作り五穀豊穣を祈ってきた。一時は途絶えた屋台が平成に入って復活し、現在では4つの町の屋台がお囃子を競演している。
仲町所有の「桜に駒」は70年ほど前に崖崩れで土砂に埋まる悲運を乗り越え見事によみがえった屋台。新町所有「鹿島踊」は葛飾北斎の下図とされ、さまざまな高級染織された「きれ」が使われ服飾史上にも貴重な作品となっている。下町所有の「虎」は、真鍮でメッキされた鋭い牙と爪、四肢をふんばる姿が勇ましく描かれている。早馬町所有「牧童牛の背に笛を吹く」は、当時珍重されていた緋ラシャに本物の角を使った黒牛、竹製の笛を吹く童子など、こだわりの作品。
各町が、300年もの昔から大切に引き継いできた屋台の競演は、にぎやかなお囃子とともに八朔祭を豪華に彩っている。

八朔祭ホームページ
http://festival.tsuru-kankou.com/