華やかな交流を垣間見る
川崎市市民ミュージアムにて9月23日まで、「横尾忠則肖像図鑑」が展示されている。
横尾忠則は、俳優や作家、ミュージシャンなど、様々な分野の時代を彩るスターたちを描いてきた。この展覧会では膨大な仕事のなかから、1960年代から今日までのポートレイト作品に焦点をあて、絵画を中心にイラストレーション、デザイン原稿、ポスター、版画などが展示されている。
多くの著名人たちと、作品を通じてプライベートな関係も築いてきた横尾氏ならではの作品を、どのような交流をしていたのか想像しながら見るのも楽しいだろう。
「奇縁まんだら」の挿画も展示
日経新聞に連載され人気を博した瀬戸内寂聴氏の作家、芸術家との交友録「奇縁まんだら」。この挿画は横尾氏によるもので、今回の展覧会ではこの作品も展示される。
数年来制作が続けられている最新作、日本近代文学者の肖像シリーズ制作の契機となった作品でもあり、横尾氏のポートレイト制作な新たな展開を見ることができる。
関連イベントも開催
この展覧会と関連したイベントも多く開催される。
9月15日には、「木下直之(東京大学教授)によるスペシャル・レクチャー」が開催される。展覧会のカタログへの寄稿者でもある木下氏が「肖像画」を巡る多様な広がりについて語る。
参加は無料だが、当日企画展観覧券が必要。イベントページ申し込みフォーム、またはFAXで参加の申し込みを先着順で受け付けている。

川崎市市民ミュージアムホームページ
http://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/humanicons/