独自の表現で自分の世界を築いた表現者
川崎市岡本太郎美術館で10月5日(日)まで、企画展「岡本太郎とアール・ブリュット~生の芸術の地平へ」展が開催されている。
この展覧会では、様々な表現の世界を持った作家の作品や、子供たちの絵、障害を持ちながらも作品の制作を続ける作家の作品を紹介している。
(画像は岡本太郎美術館ホームページより)
アール・ブリュットとは?
この展覧会のタイトルに用いられている「アール・ブリュット」とは、フランスのアーティスト、ジャン・デュビュッフェによって生み出された言葉。この言葉は「アウトサイダー・アート」と英訳され、世界中に広がっていった。
一方、岡本氏は1950年に発刊した「アバンギャルド藝術」の中で次のような発言をしている。
「未開人も子供も狂人も、論理的に明らかに矛盾していること、例えば自分が自分であると同時に兎であるとか、雲だというような、あり得べからざることを平気で信じたり、夢で見た世界と現実の世界とを矛盾のままごちゃごちゃにして、ともに実在だと考えたりします。」
「彼らの表現はノーマルな社会の分別では到底考えられない、恐ろしい程の激しさを持っているのです。それはかえって我々を根源的な感動に回帰させる異常な魅力です。」(岡本太郎美術館ホームページより引用)
この展覧会では、このような岡本氏の芸術観と、「アール・ブリュット」の考えをリンクさせ、作品の展示を行っている。

岡本太郎美術館ホームページ
http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html