開場日数89日間、11月3日まで
横浜美術館、新港ピアで11月3日まで「ヨコハマトリエンナーレ2014」が開催されている。
アーティスティック・ディレクターに森村泰昌氏を迎え、タイトルを「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」としたこの展覧会、「忘却巡りの旅」がキーワードとなっている。
記憶されざる記憶に目を向ける
「華氏451の芸術」というタイトルは、レイ・ブラッドベリ作のSF小説「華氏451度」に由来している。
「華氏451度」は本を持つことも読むことも禁じられた近未来を舞台とする小説で、人類の「忘却」の重みについて考えさせられる内容となっている。
私達はなにかたいせつな忘れ物をしていないだろうか。気がつかないまま先に進んでしまったり、ホントは気がついているのに、知らないふりをして立ち去ったり。そういう「忘却」の領域に敏感に反応する芸術表現がある。表現者がいる。(引用:ヨコハマトリエンナーレホームページより)
芸術のためのゴミ箱?!
ヨコハマトリエンナーレには数多くの作家の作品が展示されているが、そのなかのひとつが、マイケル・ランディ氏作の「アート・ビン」、芸術のためのゴミ箱。エントランスホールに登場したこの「アート・ビン」、創作活動の裏に秘められている失敗の歴史を視覚化している。
9月22日には、タレントの木梨憲武氏も訪れた。「この自転車に乗って祖師ヶ谷大蔵の商店街をマッハのスピードで走り抜けていそうなおばさん」の格好で登場し、自ら制作した自転車の失敗作「KINASHI RECYCLE」を投棄し、大勢の観客を沸かせた。

ヨコハマトリエンナーレホームページ
http://www.yokohamatriennale.jp/2014/