2万本の竹灯籠が美しい秋の夜を演出する
大分県竹田市では、岡藩7万石の風情を漂わせる歴史の道を中心に、竹灯籠の明かりが包み込む「たけた竹灯籠 竹楽(ちくらく)」が、11月21日から23日までの3日間開催される。
2万本の竹灯籠が城下町一円に立ち並び、広瀬神社や十六羅漢、キリシタン洞窟礼拝堂跡、武家屋敷など、見応えあるスポットを巡りながら、美しい秋の夜を堪能することができる。
匠の集団“化粧師”が光と闇の幽玄の世界を表現
「竹楽」は、竹資源が豊富に自生する竹田市が、竹の需要が減り、竹林の荒廃が進んでいる現状を改善し、併せて観光浮揚策の一環として、2000年より竹灯籠による町並みのライトアップを企画し、始められたイベント。
市街地の象徴的エリアにおける竹灯籠の風景を「竹楽八景」と認定し、そのエリアは竹楽八景の装飾を担当する匠の集団“化粧師”によってのみ管理され、光と闇、建物と影のコントラストなど、幽玄の世界を演出する。
「十六羅漢見」では、田能村竹田の豊後南画に造詣の深いメンバーが中心となっていて、緻密に計算された配置によって、まるで一幅の水墨画のような世界観を見事に表現し、「竹楽」を代表する景観のひとつとなっている。

竹田市 「たけた竹灯籠 竹楽」
http://www.city.taketa.oita.jp/tikuraku/