詩歌、物語、謡曲に焦点をあて、国宝、重要文化財を含む約130件を一堂に展覧
大阪市立美術館(大阪市天王寺区)では、特別展「うた・ものがたりのデザイン 日本工芸にみる『優雅』の伝統」が、10月28日から12月7日まで開催される。
日本工芸に表された文芸意匠、とりわけ詩歌、物語、謡曲(能)に焦点をあて、料紙装飾・蒔絵調度・小袖、鏡や刀装具、陶磁器など、国宝、重要文化財を含む約130件を一堂に展覧。工芸作品にみる文芸意匠の系譜を明らかにするとともに、日本の工芸に表れた優雅な造形を通して、日本文化のすばらしさを紹介する。
「記念講演会」や「文化セミナー」なども開催
展覧会の構成は、「序章 王朝のデザイン 葦手と歌絵」、「第一章 和漢朗詠集のデザイン」、「第二章 和歌のデザイン」、「第三章 物語のデザイン」、「第四章 謡曲のデザイン」。
国宝は、「葦手絵和漢朗詠集 下巻 藤原伊行筆」、「平家納経 法華経厳王品」(前期10/28~11/16展示)、「彩絵小型檜扇(古神宝類のうち) 三握のうち」(後期11/18~12/7展示)、「扇面法華経冊子 巻一・観普賢経」(前期展示)、「初音蒔絵調度手箱(初子調度のうち)」(前期展示)が展示予定で、その他の作品についても、保護のため会期中展示替えが行われる作品もある。
また、期間中には「記念講演会」や「文化セミナー」なども開催予定となっている。

大阪市立美術館 公式サイト
http://www.osaka-art-museum.jp/