普段は見学できない庭園、仏像、襖絵、建築などの文化財が期間限定で特別公開
京都では、「第49回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」が、14か寺で、2015年1月10日から3月18日まで開催される。
世界遺産登録寺院の非公開文化財や、日本が世界に誇る「琳派」の洗練された美を中心に、普段は見学できない庭園、仏像、襖絵、建築など様々な文化財が期間限定で特別公開される。
俵屋宗達ゆかりの寺・頂妙寺などが「京の冬の旅」初公開
対象箇所は、洛東エリアが、頂妙寺、建仁寺 霊源院、六道珍皇寺、清水寺 成就院、智積院、東福寺 龍吟庵、東福寺 勝林寺。洛中エリアが、本法寺、妙顕寺。洛西エリアが、仁和寺 金堂・経蔵、龍安寺 仏殿・西の庭、 妙心寺 三門、妙心寺 衡梅院。洛南エリアが東寺 五重塔で、一部公開期間が異なる。
琳派の絵師・俵屋宗達ゆかりの寺である頂妙寺は、京の冬の旅初公開で、境内には宗達のものと伝わる墓や、仁王門通の名の由来となった伝運慶作の持国天像と多聞天像を安置した仁王門、本堂などが残る。宗達筆「牛図」(重文)ほか、朝鮮の「蓮紙織画」、「三十番神像」、複雑な構造で落し蓋の底に文書を隠した「京都十六本山会合文書箱」などの寺宝も特別展示される。
また、建仁寺 霊源院も京の冬の旅初公開で、五山文学の最高峰とされた建仁寺の塔頭寺院。南北朝時代肖像彫刻の傑作の一つ「中巌円月(ちゅうがんえんげつ)坐像」(重文)をはじめ、足利七代将軍義勝10歳の時の作という墨画「達磨図」などの寺宝のほか、四畳半の茶席「也足軒(やそくけん)」や枯山水庭園「甘露庭(かんろてい)」などが特別公開予定となっている。
京都市観光協会 「第49回京の冬の旅/非公開文化財特別公開」
https://www.kyokanko.or.jp/huyu2014/huyutabi14_01.html